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オーストラリアの職業教育のしくみ

日本の専門学校とは、資格の数え方も、学校の選び方も違います。まず段位(AQF)を押さえると、 自分がどこから始めてどこへ行けるかが見えます。

資格は10段階に整理されている(AQF)

オーストラリアの資格は、AQF(Australian Qualifications Framework)という 全国共通の枠組みで1〜10の段位に整理されています。職業教育はこのうち1〜6段にあたります。学士は7段、修士は9段です。

段位が上がるほど、求められる知識の深さと、任される判断の範囲が広くなります。 「何年通ったか」ではなく「何ができるか」で決まる点が、日本の学校制度と違います。

AQFの段位と、本サイトに掲載しているコース数
段位資格掲載コース期間の中央値
AQF 1サーティフィケート I6件26週
AQF 2サーティフィケート II104件24週
AQF 3サーティフィケート III2,600件1年
AQF 4サーティフィケート IV1,938件1年
AQF 5ディプロマ3,474件1年
AQF 6アドバンスト・ディプロマ1,624件1.5年
AQF 7学士(大学)大学留学のサイトで扱っています

段位の定義:AQF 公式サイト。 コース数と期間はオーストラリア教育省「CRICOS」(data.gov.au)からの集計です。 期間は中央値で、同じ資格でも学校によって差があります。

どの段位から始めるか

留学生が選ぶことが多いのはサーティフィケート III・IV とディプロマです。 下の段から順に上がることも、いきなりディプロマから始めることもできます。どこから入れるかは、学歴と英語力で決まります。

  1. AQF 1・2サーティフィケート I・II110件

    入門。単独で留学の目的にすることは多くありません

  2. AQF 1・2サーティフィケート III2,600件

    実務につく人の標準。調理、介護、自動車整備など、手を動かす職種が中心です

  3. AQF 3サーティフィケート IV1,938件

    現場の監督・指導にあたる段。III の上に重ねることが多い段です

  4. AQF 4ディプロマ3,474件

    管理・企画の段。大学の1〜2年目に相当するとみなす大学があり、編入の入口になります

  5. AQF 5アドバンスト・ディプロマ1,624件

    ディプロマの上。専門分野での判断を任される段です

英語力の基準は学校が決めます

職業教育には、大学のような全国共通のスコア基準がありません。同じディプロマでも、学校によって求められるIELTSのスコアが違います。本サイトは各校の基準を確認していないため、数値を載せていません。 出願前に、各校の公式ページでご確認ください。

TAFEと私立カレッジの違い

TAFE(Technical and Further Education)は州政府が設置した学校です。 本サイトに載っている1,030校のうち、公立は17校。残りは民間が運営する私立カレッジです。

公立(TAFE)

  • ・州政府が設置。規模が大きく、分野の幅が広い
  • ・キャンパスが州内に複数あることが多い
  • ・開講時期が学期に沿って決まっていることが多い

私立カレッジ

  • ・分野を絞った小規模な学校が多い
  • ・開講時期や日程が柔軟な場合がある
  • ・学校ごとの差が大きい

どちらが良い、とは言えません

資格そのものはAQFという全国共通の基準に沿っており、 公立で取っても私立で取っても同じ名前の資格です。 本サイトは各校の教育の中身を評価していないため、優劣は示しません。 公立か私立かは、学校一覧に事実として表示しています。

同じ資格を、違う学校で取れる

職業教育の資格には全国共通コードが付いています (例:SIT30821)。 コードが同じなら、学んで身につける内容は全国で共通です。

本サイトに載っているコースのうち、340種類の資格が複数の学校で提供されています。 最も多いものは409校が同じ資格を出しています。

ここが大学との大きな違いです

大学の学位は、大学ごとに中身が違います。職業教育は同じコードなら中身が同じなので、学費・期間・場所で選べます。コース名が同じコースを見つけたら、コードが一致するか確かめてください。 各コースのページにコードを表示しています。

コードは CRICOS の VET National Code をそのまま出しています。 同じコードでも、実習先や時間割、サポート体制は学校によって違います。本サイトはその違いを確認していません。

ディプロマから大学へ編入する道

ディプロマ(AQF 5)やアドバンスト・ディプロマ(AQF 6)を終えたあと、大学の学士課程の2年目から始められる場合があります。学士を直接目指すより、英語の基準が緩やかなことが多い点が入口として使われる理由です。

  1. 1ディプロマ(AQF 5)

    中央値で1年。専門学校・TAFEで学ぶ

  2. 2単位を認めてもらう

    大学が審査します。認められる単位数は大学とコースによります

  3. 3学士の途中から編入

    2年目からになることが多いものの、1年分すべてが認められるとは限りません

編入できることを保証はできません

単位の認定は大学が個別に判断します。提携があるディプロマと大学の組み合わせでは認定の範囲が決まっていることもありますが、 すべての組み合わせで認められるわけではありません。 本サイトは各大学の認定条件を確認していないため、「○年分が認められる」とは書いていません。編入を前提に進める場合は、ディプロマに出願する前に、進学先の大学の条件をご確認ください。

大学側のコースはオーストラリア大学留学(姉妹サイト)で検索できます。

実習が組み込まれているコース

職業教育では、資格の要件として実習(Work Component)が 組み込まれているコースがあります。本サイトのコースでは2,232件(23%)に実習の申告があります。

実習先の手配、時間数、報酬の有無は学校とコースによって違います。本サイトはその中身を確認していません。また、学生ビザには就労時間の上限があります。実習がその扱いにどう関わるかは、オーストラリア内務省の条件と、学校の説明の両方をご確認ください。

実習の有無は、各コースのページとコース検索の結果に表示しています。

出典

本ページは制度の枠組みを説明するものです。個別の学校の入学条件、単位の認定、 実習の内容については、本サイトでは確認していません。各校の公式ページでご確認ください。

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